あきなびは、金沢の小規模事業者に向けて補助金・支援制度の情報をまとめているサイトです。制度情報の収集から記事の下書きまでをAIで動かし、編集方針と最終判断を人が担う形で運営しています。この記事では、その運営の仕組みを図で公開します。

なぜ運営の仕組みを公開するのか

AI活用について語るとき、たいていは他社の事例や一般論になります。あきなびの場合は、自分たちが現に動かしているサイトそのものが実例です。どのデータをどう集め、どこまでをAIに任せているのかを開示することが、いちばん具体的で確かめられる説明になると考えました。うまくいっている部分だけでなく、人が手を入れている部分もあわせてお伝えします。

運営の全体の流れ

毎日くり返す 週1回・月曜朝 自動で収集 構造化し 確認日を記録 サイトへ反映 週次記事を 組み立て 週次に集約 ふり返って改善し、次の週へ
運営の全体の流れ。情報の収集と整理は毎日、サイトへの反映と週次記事の組み立ては週に一度(月曜朝)おこないます。公開後に気づいたことは、次の週の運営に反映します。

データの収集は毎日おこないますが、サイトへの反映は週に一度、月曜日の朝にまとめています。集めた情報は、金額や締切を原文のまま構造化し、確認した日付を記録します。頻繁に細かく書き換えるより、一週間分の変化を落ち着いて確認してから反映するほうが、情報の正確さを保ちやすいためです。

人とAIの分担

AI が担う 処理と下書き 人 が担う 方針と最終判断 データの収集 整理 下書き 編集方針 監修 公開判断 最終判断 下書きを渡す
人とAIの分担。データの収集・整理・下書きはAIが担い、編集方針・監修・公開判断は人が担います。最終判断は人が持ちます。

読者に対する責任を伴う判断は、人が引き受けます。金額や締切を原文のまま表示すること、確認した日付を添えること、一次情報へのリンクを本文より上に置くこと。これらの決まりごとを自動で守るのはAIですが、何を正しいとするかを決めるのは人だという線引きを、はっきりさせています。

AIが下書きや処理を担う範囲が広がるほど、人と人のやり取り——相談や確認、監修といった対話——の価値はむしろ増していきます。何を任せ、どこを確かめ、最後にどう判断するかは、人どうしの対話のなかで決まるからです。あきなびが相談の窓口を人に置いているのは、その考えによります。

小さな事業者が持ち帰れる原則

特定のツールやサービスに依存しない形で、次の原則を取り出せます。

  • 作業を「機械が得意なこと」と「人が引き受けるべきこと」に分ける。繰り返しの処理や下書きは任せ、方針の決定と最終判断は手元に残します。
  • 扱う情報の出どころと確認した日付を残す。あとから見返すときも、他の人に説明するときも根拠がはっきりします。
  • 更新の頻度を目的に合わせて決める。あきなびは収集を日次、反映を週次にしています。

道具はその時々で移り変わりますが、これらの原則は道具が変わっても使えます。自分の商いに合う道具は、原則を決めたうえで選ぶほうが選びやすくなります。